MMPI (人格検査)
MMPIはうつ病、不安障害や統合失調症やパーソナリティ障害などの精神障害の特定のために、個人のパーソナリティ(人格、性格、気質)と具体的な症状の検査に用いられています。MMPIによって分けられているそれぞれの項目の臨床尺度、そしてその妥当性を算出することで、専門家(臨床心理士、精神科医など)の個人への精神状態や人格、言動の傾向などの理解が深まり、より正確な診断や個人にあった治療などに役立ちます。
対象年齢
MMPI-Aは14歳から18歳の思春期の方用に作られており、18歳以上の方にはMMPI-2などの別バージョンの検査を行います。当院ではどちらの検査も行っております。
内容
MMPI-2は567項目の質問を要する約60−90分の検査となっております。MMPI-2-RFは338項目も質問を要する約35−50分の検査となっております。MMPI-3は335項目の質問を要し、コンピューターで約25−35分、その後用紙に記入する形で約35−45分の検査となっております。
MMPIの信頼度
MMPIテストでは回答の一貫性をもとに回答者の妥当性、そして信憑性を測ります。MMPIテストは雇用時の身辺調査や親権を巡る調停などにも用いられています。中には正直に回答をしていない方もいますが、このテストでは回答の一貫性をもとに回答者の妥当性、そして信憑性を測ることができます。MMPIテストは高い信頼度があるといえますが、やはり精神状態や精神疾患を診断する1つの判断材料にすぎず、MMPIテストのみを用いて診断することはありません。