診断

T.O.V.A 注意力変動テスト(ADHD)

注意力変動テスト(TOVA)は成人と小児のADHDを含む注意力欠如障害の診断に用いられています。TOVAはタスク内での反応時間やスピード、衝動性、怠慢などをもとに注意力や抑制力(行動のコントロール力)などを測ります。これらを参考に当院の専門家が衝動性、一貫性、注意力、警戒力、集中力などを診断します。

対象年齢
4歳以上

内容
TOVAには視覚と聴覚の2つのパートがあります。それぞれのパートは約22分間で合計約44分のテストとなっております。このテストでは、映像や音声に反応してボタンを押すタスクを繰り返します。

TOVAの信頼度
TOVAは87%のADHDではない方、84%の多動性以外のADHDの方、そして90%の多動性ADHDの方を正確に特定しています。TOVAの信頼度は8割前後と言えます。しかし、TOVA単体では注意力欠如障害や外傷性脳挫傷の診断として不十分です。

カウンセリングなしでTOVAテストをご希望の方
ウエブサイト: https://TOVAtesting.com カウンセリングを伴わないスタンドアロンサービスとしてのTOVAテストの受験の詳細については、こちらをご覧ください。

MMPI (人格検査)

MMPIはうつ病、不安障害や統合失調症やパーソナリティ障害などの精神障害の特定のために、個人のパーソナリティ(人格、性格、気質)と具体的な症状の検査に用いられています。MMPIによって分けられているそれぞれの項目の臨床尺度、そしてその妥当性を算出することで、専門家(臨床心理士、精神科医など)の個人への精神状態や人格、言動の傾向などの理解が深まり、より正確な診断や個人にあった治療などに役立ちます。

対象年齢
MMPI-Aは14歳から18歳の思春期の方用に作られており、18歳以上の方にはMMPI-2などの別バージョンの検査を行います。当院ではどちらの検査も行っております。

内容
MMPI-2は567項目の質問を要する約60−90分の検査となっております。MMPI-2-RFは338項目も質問を要する約35−50分の検査となっております。MMPI-3は335項目の質問を要し、コンピューターで約25−35分、その後用紙に記入する形で約35−45分の検査となっております。

MMPIの信頼度
MMPIテストでは回答の一貫性をもとに回答者の妥当性、そして信憑性を測ります。MMPIテストは雇用時の身辺調査や親権を巡る調停などにも用いられています。中には正直に回答をしていない方もいますが、このテストでは回答の一貫性をもとに回答者の妥当性、そして信憑性を測ることができます。MMPIテストは高い信頼度があるといえますが、やはり精神状態や精神疾患を診断する1つの判断材料にすぎず、MMPIテストのみを用いて診断することはありません。

自分について知る準備はできていますか?

次のステップに進むために、しっかりとしたテストと評価を受けてみましょう。
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