カウンセリング

カウンセリング とは?

自分自身に向き合う

私たちは普段忙しい毎日に追われたり、他の人を助けることを優先するあまり、自分自身の思っていること、感じていることや抱えている問題に目を向けずに大したことではないと、放ってしまいがちです。そういった自分の心のSOSを無視してしまうと気づかないうちに少しずつ溜まったストレスや鬱憤が爆発してしまい、不安やいらだち、不眠などの形で日常生活に支障がでてしまいます。

あなただけじゃない

現在、5人に1人は精神疾患を抱えて生きていると言われています。あなたが今抱えているもの、感じているものは決して異常ではありません。辛い、苦しいと感じた時には一人で抱え込むのではなく助けを求めましょう。助けを求めることは決して恥ずかしいことではなく勇気のある行動です。

まずは話すことから

まずは、あなたが今抱えている心のモヤモヤを話すことから始めてみましょう。カウンセラーはあなたのお話を聞き、今抱えている問題、そして心の中のあなた自身も気づいていない悩みを理解する手助けをするスペシャリストです。一緒に悩みやトラブルでいっぱいいっぱいになってしまった心を整理して自分の状況を把握し、解決法や治療法を探っていきましょう。


具体的な治療の例

One month ago, Emily 2年付き合った彼と別れてから、不眠、食欲不振、鬱っぽい気分が続く。仕事で上司にミスを指摘されたのをきっかけに気持ちがいっぱいいっぱいになり、知り合いに相談したところ当院を勧められた。

1~2回目:初回面接と初期アセスメント

初回のインテイクでは、Aさんの背景について詳しく聞き取りを行いました。Aさんは長女で、生真面目な性格の持ち主です。幼少期の環境に大きな特徴があり、父親が転勤族だったため、頻繁に引っ越しをしていました。そのため、友達を作ることが難しく、孤独を感じることが多かったようです。 特に印象的だったのは、Aさんが語った遠足での経験です。クラスメイトの誰もが自発的にAさんと手をつごうとせず、最終的にじゃんけんで負けた子がしぶしぶAさんと手をつないで歩くことになったそうです。この出来事は、Aさんにとって大きなトラウマとなりました。 これらの経験から、Aさんは自尊心の低下と強い不安感を抱えるようになったと考えられます。幼少期からの孤立感や疎外感が、現在の心理状態に大きな影響を与えていると推測されます。

3~9回目:トーキングセラピーと認知行動療法

Psychodynamic Talk Therapy:

カウンセリングを通じて、Aさんは自分の感情や行動に影響を与えている無意識のパターンに気づき始めました。彼女が得た洞察には、以下のようなものがあります。

1. Aさんは38歳になり、結婚しなければならないという社会的プレッシャーを感じ、また「自分にはもう結婚相手がいない」という思い込みを自分の中に植え付けてしまっていることに気づきました。このような白黒思考のせいで、彼女は自分の将来について悲観的に考えるようになってしまいました。

2. Aさんはよく自己批判的な思考に陥り、「もっと別のやり方があったのではないか」と自責し、それがさらに彼女の無力感と自己嫌悪感を深めることに繋がっていると気づきました。

認知行動療法

認知行動療法とは、思い込みなどの固まった考え方の癖を適応的思考(視野を広げたフレキシブルなより健康的な考え方)に置き換えることにより、鬱や不安感が改善され同時に行動もポジティブな方向に強化していく療法のことです。

Aさんの場合、別れた ⇒ 私に魅力がないからだ ⇒ “自分は不幸せだ”という究極な思い込みが偏った見方深く内面化させました。そのせいで不安が高まり、不眠につながり、それが仕事のミスにつながるという、自信喪失の悪循環が起こっていました。

セッション5~7回目にかけて、Aさんは自分の置かれている状況の現実を認識し始めました。 仕事で褒められたこと、海外出張を命じられたこと、過去に楽しい経験を共にした友人たちから頼りにされたことなどを思い出しました。 徐々に、自分が「魅力的でない」「不幸せだ」と思い込んでいることは、認知の歪みであると認識するようになりました。 セッション7~8回目にかけて、彼女はこれらの否定的な考えを、より健全でポジティブな思考に置き換え始め、それが新しい視点の確立に役立ちました。

インナーチャイルド

セッション9回目では、Aさんはこれまでの人生を振り返り、今後の目標と自尊心について話し合いました。このセッションでは、彼女の「インナーチャイルド」という概念が取り上げられました。インナーチャイルドとは、感情的な自己の一部であり、幼少期の傷や感情を今も抱えている部分です。過去の未解決の感情に向き合いながら、このインナーチャイルドを今後どのように認め、ケアし、育んでいくかに焦点が当てられました。

10回目: クロージング

最後のセッションでは、Aさんとセラピストの両者が、セラピーの開始時に設定した目標を達成したことで合意しました。 セッションを通しての進歩を振り返り、プログレスをレビューをしながら、カウンセリングは締めくくられました。

あなたには、より良い未来が待っています。

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